聖フランシスコ医科大学の高度救命救急センターに所属する若き医師の武村修理は、一年三ヵ月ぶりに出向先から戻ってきた。<br />その間に新しく赴任していた医長・高梨一臣は、日本人離れした容姿と逞しい肉体を持つ、冷徹な凄腕医師だった。<br />いきなり手術を手伝わされた修理は、どうにか一人前と認められるが、上司である高梨は、修理の過去の傷も知っていて……。<br />