桜沢学園生物部は、学園で一番活動費が少ない。<br />なにしろ部員が部長の毛利時生と一年生の中山類しかいないのだから、それも仕方のないところではあった。<br />そこで足りない餌代や肥料代を捻出しようと、ふたりはさまざまな手段を講じるのだが、そんな毛利を幼馴染で生徒会長の原田雄司は心配する。<br />彼は毛利のことが……。<br />はたして原田の思いは毛利に届くのか? 表題作のほかに一編を含みここに開幕!