石川啄木ファンで文学少女の美園(高三)。<br />美園は、昨年の短歌コンクールで衝撃を受けた歌の作者・藤代灯野を追いかけて盛岡の大学を受験する。<br />そこで、明るくてかわいい加藤輝ノ実と出会い仲良くなる。<br />しかも、輝ノ実ちゃんは藤代くんと同じ中学だったという――美園は、石川啄木が生まれ育った盛岡で恋の辛さと友情の温かさ、将来への不安を体験し、少しずつ大人になっていく。<br />