旧王朝の末裔だが乱世を厭いひっそり暮らす香了は、ある日、雷に打たれた虎を助ける。<br />その虎が突然、紫色の瞳を持つ野性味あふれる人間の男になり、香了は白皇虎と名づける。<br />人になって間もない獣の素直さで香了への想いを隠さない白皇虎は、本能で運命を感じ「番になろう」と熱い告白とキスを迫ってくる。<br />天帝の紫雷(しらい)に打たれて生き残った者は天下を取る――伝説の通り、天下統一の騒乱に巻き込まれた白皇虎と香了の運命と愛の行方は――?