ゲリラの襲撃で崖から落ち、見知らぬ砂漠の宮殿で目覚めた摩那。<br />彼の視界に最初に飛び込んできたのは印象的な金の瞳。<br />そして気が付けば、何も纏わぬ体を、共に育ち慈しんだ虎と同じ「王」の名を持つ青年に抱きしめられていた。<br />呆然と受け入れる、初めてのキス。<br />舌を絡めてくる生々しい感触に体の奥までかき回される気がする。<br />信じられない事をされているのにも拘らず、嫌悪感はなかった。<br />それよりも不安を抱く摩那に与えられる温もりは心地よくて…。<br />