まるで義務のように、優秀だった亡き兄を模倣し生きる大学生の羽月。<br />だが本当は自分自身を見てくれる人にどうしようもなく餓えていたのかもしれない。<br />そんな時、羽月は講師・新堂と出会った。<br />本心を曝け出した羽月の躯を、男はまるで猛禽のように喰らう。<br />熱い肉塊で悶える羽月を容赦なく穿ち、その最奥に欲望を吐き出し穢す、横暴で酷い男。<br />―しかし、淋しさを埋めるように躯を繋ぐ内に、彼もまた喪った愛に囚われている孤独な男だと知り…。<br />