水城澄音(みずきすみね)と韻子(かずこ)姉妹は、母に厳しいレッスンを強いられつつも、ピアノとヴァイオリンの天才少女と呼ばれていた。<br />だが二人の性格は真逆! 自由奔放に恋をする澄音に対し、韻子は奥手で姉には驚かされてばかり。<br />ある日、母の勧めで韻子は音楽界で有名な上尾浩三郎に師事する。<br />それは不幸の始まりだった。<br />上尾の愛人だと言われ、学校では友人に避けられる。<br />そんな時に不思議な青年が現れ──。<br />