世の中には、わざわざ飢えた魔(マーラー)の顎(あぎと)へ首を突っ込みたがるような輩(やから)がいるのでございますよ。<br />我が殿アーモンさまもそのおひとり。<br />今回は人語を解する狼の話に興味をもたれ、シヴァ神が舞い降りるというムリカンダ山という雪山(ヒマヴァツト)へ出掛けたのでございます。<br />そこは月の種族(チャンドラ・ヴァンシャ)が棲む地だと人は怯えているのですが……。<br />九十九乱蔵(つくもらんぞう)の原型キャラ、アーモンの活躍を描く、古代インド怪異譚!