茜の茶碗 裏用心棒譚
当て身一発で追っ手を黙らす。
浪人の小宮山は凄腕の見張り役だ。
盗賊からの信頼も篤く、仕事は引きもきらない。
しかし彼には、裏の顔があった――。
相馬中村藩に下賜された茜の茶碗が盗まれた。
事が露見すればお家取り潰しは必至。
不測の事態に焦った藩主は、一番の剣の遣い手に茶碗捜索を命じる。
それが小宮山だったのだ。
浪人になりすまし幾度も盗みに立ち合うが、目当てのものは見つからない。
捜索開始から二年。
更なる難題が小宮山に降りかかる…。
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