新進ピアニスト三郷夕鶴(みさとゆづる)は、父・伴太郎の誕生会の日、見知らぬ男から父への伝言を手渡された。<br />紙片には「はないちもんめ」とだけ書かれていたが、それを見た伴太郎は表情を変えたのだ……。<br />父の友人で古美術商の甲戸天洞(かぶとてんどう)の娘・麻矢は夕鶴の親友。<br />「はないちもんめ」の意味を探るため、夕鶴はルポライターの浅見光彦に会うが、同席するはずだった麻矢から、天洞の死の報せが!?