黎明の書
‘貴種’と呼ばれる吸血鬼たちが人間を支配する世界。
隣国の急襲に遭って落城し、そこから逃げのびたシェミハザ伯爵の嗣子イオアン。
侍者ラウルとともに襲爵のため、上王のいる都へ向かった。
その途中で人間たちが信奉する教会の聖山がある都に立ち寄る。
そこへ彼らの追っ手でもあるマステマ伯爵の軍勢が攻め込み、おまけに聖山の外に住む下層民たちが叛乱を起こした。
すべての騒乱は、前上王の弟イリヤが、異能な力を使って仕掛けたことだった。
イオアンたちの住む大陸とは海を隔てた島、女王ゼノビアが治めるアルビオンから来た少女アイーシャたちの手助けもあり、イリヤを撃退したが…。
書下し長篇第五弾!
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