作家の内田康夫は、カンヅメになったホテルで間宮老人と知り合った。<br />翌日、刑事が来訪し、間宮が行方不明だという。<br />前夜、間宮とも思える声で「鞆の浦へ行きな」という妙な電話を受けていた内田は、不審に思いルポライターの浅見光彦に相談した。<br />そこに間宮が戻ってくるが、内田の知る間宮とは別人だった。<br />そして広島県鞆の浦で殺人事件が起き、浅見は惹きつけられるように現場へ向う。<br />長篇推理。<br />