白骨紅、奇妙な姓をもつ警視庁刑事拝郷樺介の妻が、全裸のまま自宅から何者かに拉致された。<br />『無月夜抄』にわずかに記された幻の錦繍織りに関係があるという。<br />紀元前、シルクロードを東へ逃げた一族があった。<br />幻の古代染色錦繍織りを伝える紅の遥かな祖先だといわれる。<br />そして、紅は性交の絶頂時のみ、右掌に血の葉脈紋様が浮かぶ。<br />拝郷は妻の行方と謎を追って欧州へ飛ぶ。<br />鮮烈ハードロマン。<br />