北九州地検の平泉検事正が官舎で殺害された。<br />針金が首に食い込み、レンゲの花粉が現場に付着していた。<br />わずか1ヵ月前、平泉と同期の島田検事正が同じ手口で殺されている。<br />16年前、彼ら研修生仲間は大型クルーザー・海嶺号で釣り会を催し、壱岐へ行った。<br />その釣り行に連続殺人の動機が秘められているのではないか!? 警察庁は捜査への全力投球を指令し、鹿児島県警刑事局長・清村一守が捜査の第一線に立った。<br />