大和田正人、三十三歳。<br />永年の夢がかない、捜査官への配属が決まったが、直情径行の性格が災いして、いつまでたっても員数外の見習い扱い。<br />‘はみ出し刑事’を自称する大和田は、自殺と判定された事件にひとり異議を唱え、独自の調査を始めた……。<br />連作推理。<br />