肥後椿が咲き乱れる「百椿庵」。<br />江戸時代からあるという、その屋敷には、若い女性の幽霊が出ると噂があった。<br />その家で独り暮らすことになった新進小説家の青年井納惇(じゅん)は、ある夜、突然出現した着物姿の美少女に魅せられる。<br />「つばき」と名乗る娘は、なんと江戸時代から来たらしい…。<br />熊本を舞台に一四〇年という時間を超えて、惹かれあう二人の未来は? 傑作タイムトラベル・ロマンス。<br />[解説:脚本・演出家 成井豊]