宝暦十一年(一七六一)、主君を誑(たぶら)かす不届き者・丸屋を闇討ちせよとの密命が遠山弥吉郎に下る。<br />弥吉郎は正義のため、そして家禄の引き上げのためにこれを受諾。<br />しかし謀略に巻き込まれ、妻子とともに江戸へ逃げることになってしまう。<br />並ならぬ貧苦により、武士とは何か、命とは何であるかを見つめなおす弥吉郎とその家族。<br />そして彼らはひとつの真理に辿りつくが……。<br />魂震える時代小説。<br />