稲妻の異名で幕閣からも恐れられる前(さき)の老中首座で近江国湖東藩十二万石の藩主・大津河安芸守。<br />幼君・家継を亡き者にして大坂に新幕府を創ろうと画策する一派の首領だ。<br />側用人・間部詮房や新井白石と対立しながらも大奥の派閥争いを利用してのし上がってきた。<br />旗本・御家人、そして全国の松平報徳会の面々が次々と大坂に集結する中、遂に銀次郎も江戸を出立した! 新読者急増シリーズ第四弾。<br />