南條蔵人が禁裏付役屋敷に押し込んできた。<br />幕府に喧嘩を仕掛けたに等しい狼藉は、東城鷹矢にとってまたとない好機だった。<br />捕縛した蔵人を老中に差し出せば、朝廷の弱みを探るという密命を果たすことができるからだ。<br />それをされては窮する者が、蔵人の口封じに動くのは必定。<br />鷹矢は厳重な警護態勢をしき任務を遂行しようとするが、思わぬ妨害工作を受ける。<br />暗躍しているのは一体誰なのか!?