犯行声明のない爆破事件が発生。<br />犯人の意図が見えずに捜査が難航する中、神保(じんぼ)は新設の〈テロ対策分室〉に異動を命じられる。<br />高校生のときに事故で両親と弟を失い、「なぜ自分の方が生き残ったのか」と罪悪感を抱えたまま爆弾を処理する神保に、上司の春日は危うさを感じていた。<br />しかも今回の爆弾は、日本ではこれまでに例がないほど複雑なものだった。<br />そして、新たな爆弾が見つかる──。<br />