曇天の下、奥州街道を白河へと下る旅姿の侍の名は、松平蒼二郎。<br />陰流の遣い手である蒼二郎は、かつては実父である白河十一万石の当主松平定信に命じられ、悪人を密かに誅殺する闇仕置を行っていた。<br />今はある壮絶な覚悟をもって、その地を目指している。<br />蒼二郎が守らんとする母子は、本来、蒼二郎を仇と思うべき存在であった……。<br />大好評の剣豪小説シリーズ、第二期の開幕!(『松平蒼二郎無双剣 陰流・闇始末 悪人斬り』改題)