耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げて四年。<br />時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。<br />ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。<br />なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。<br />重松時子の死は、はたして自殺か、他殺か──? 傑作心理ミステリー。<br />