一号機が爆発した。<br />原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信する。<br />だが待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことによる苛立ちだった。<br />六年後、雄介は友人の誘いで除染作業員となることを決心。<br />しかしそこで動く大金を目にし、いつしか雄介は……。<br />満場一致にて受賞に至った第一回大藪春彦新人賞受賞作。<br />