白河十一万石の当主松平定信の跡継ぎである定永が、刺客たちの襲撃を受けた。<br />弟が襲われた裏側に、幕府を滅ぼそうとする陰謀を感じた松平蒼二郎は、新たに仲間に加わった定信お抱えの忍びの者、百舌丸とともに、京の都へ向かう。<br />今回の敵は……禁裏、公家である。<br />闇仕置の仲間、辰や丈之介も後を追って京へ。<br />そこでは最強の刺客との対決が待っていた。<br />剣豪小説の傑作シリーズ、完結。<br />(『松平蒼二郎無双剣 陰流・闇始末 宿命斬り』改題)