魔王の子、鬼の娘
織田信長が、本能寺で明智光秀に急襲され、炎の中に消えたとき、嫡男である信忠もまた二条城で攻められ、炎の中で死んだはずだった。
しかし、彼は目覚めた。
遠く離れた信濃の地で、顔に鬼の面が貼りついたまま。
そこには諏訪四郎勝頼の娘と名乗る美しく不思議な少女がいた。
天下の情勢が気になり、京へ向かう信忠に同行する娘。
しかしその行く手に、異形の‘魃鬼(オニ)’たちが襲いかかる……。
日本ファンタジーノベル大賞受賞者が描く歴史伝奇小説。
第一章 邂逅第二章 鬼の城第三章 月の怒り第四章 初演第五章 八百姫第六章 元興寺第七章 大暗黒天
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