備中国新見藩の後藤五三郎は、徳川家御佩刀御試御用役の山田家へ婿養子に入り、吉利として山田流試刀術を継ぐこととなった。<br />しかし、義父吉昌に比べ、斬れば斬るほど己の拙い腕に不甲斐なさを覚え……。<br />真の七代目浅右衛門となるまでを描く。<br />※本作品は、「鬼を斬る 山田浅右衛門涅槃斬り」を加筆修正した新装版です。<br />