銀次のまろほしと向井の剣の冴えを楽しんで下さい、鳥羽亮岡っ引き銀次の耳に入ってきた、人さらいの知らせ。<br />薬種問屋のひとり娘で五つになるお房が、三日ほど前に母と浅草寺へお参りにいったときから姿を消したままだという。<br />が、妙なことに、親も奉公人もお房を急に深さなくなったらしい…。<br />※本作品は、「まろほし銀次捕物帳 豆太鼓」を加筆修正した新装版です。<br />