突きだされた可南子の尻は、丸々と張りつめていた。<br />今宵空に月はないが、眼の前に満月があった。<br />「いくぞ」平仲があてがうと、ぶるぶるっと女は身震いし…露天風呂の出会いだった。<br />その夜から人妻と妻子持ち、口外できぬ関係に落ちてしまったのだ。<br />あれから一年、思い出の宿で平仲は可南子を待っていた。<br />しかし彼女は現れず、代わりに妙齢の仲居が女客が、さてまた熟れた女将が…。<br />