「えっ、何だ?」大学生の大杉治郎は異変を感じた。<br />下宿の天井板に、急に青空が映ったのだ。<br />そして、ドサリ。<br />日本髪の着物の女が落下してきた。<br />なんと女は江戸末期の最高位の花魁で、ひどい旦那に絶望し橋から身投げしたところ、ここに落ちてきたという。<br />百五十年の時空を越えて現れた花魁は懇願した。<br />「どうか匿って下さいませ。<br />そのお礼に…」と、治郎の股ぐらに彼女は顔を…。<br />