宇宙細胞<新装版>
その粘体(アメーバ)は吸収と成長を続け、東京を、日本を、世界を壊滅させた。
そして……。
奇想SFの極北! 第9回日本SF新人賞受賞作。
動物を食らい、人を食らう。
皮だけ残し、その内側を満たす。
あらゆる場所に棲息できる。
増殖性を合わせ考えると、種としての「粘体」は、不老不死だ。
全滅させられず、一粒でも残れば、そいつが食せる獲物があれば、増殖していく。
いくら退治しようとしても、できるものではない。
粘体と人間のどちらが勝者となるか、わかりきった茶番劇だ。
最初は見るもおぞましい形に変貌した犬の発見から始まった。
当初は南極にだけ存在していた、猛烈な食性を持つ粘体細胞の、暴走。
極地研究所雪氷部員として南極に派遣されていた伊吹舞華は、ジャーナリスト目黒丈二とともに、絶望的なサバイバルに身を投じるが…。
第9回日本SF新人賞を受賞した、奇想SFの極北。
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