黙過
瞠目の医療ミステリー下村敦史はあくまでもミステリの枠内に留まり、濃厚な謎解きの味わいと〈どんでん返し〉を盛った上で、死を真正面からテーマにしてみせた。
構築の美に感動さえ覚える。
作家・有栖川有栖読み終わったとき、思わず胸に手を当てずにはいられなかった。
東京慈恵会医科大学 教授・嘉糠洋陸。
移植手術を巡り葛藤する新米医師――「優先順位」。
安楽死を乞う父を前に懊悩する家族――「詐病」。
過激な動物愛護団体が突き付けたある命題――「命の天秤」。
ほか、生命の現場を舞台にした衝撃の医療ミステリー。
注目の江戸川乱歩賞作家が放つ渾身のどんでん返しに、あなたの涙腺は耐えられるか。
最終章「究極の選択」は、最後にお読みいただくことを強くお勧めいたします。
(解説・有栖川有栖)
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