火の闇 飴売り三左事件帖
惜しまれつつ逝った著者の遺作。
飴売り三左の行くところ、難事件が解決する。
江戸の町に、人の心に、飴売りの声が沁み渡る。
金が、金のあるところにしか 回らない。
盗人も横行、百姓が逃散する時代、家中の権力争いに巻き込まれ、武士を捨てた飴売り三左。
顔はいかついが、笑顔は天下一品。
腕が立ち、肝も据わり、頼りになる。
市井のもめ事・難事件を鮮やかに処理。
殺人事件の下手人捜しから、敵討ちの助っ人、よろず決着。
三左がなぜ、武士から飴売りになったのかといういきさつを描いた絶筆118枚の「火の闇」他、5編を収録。
その急逝が惜しまれる珠玉の作品集。
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