夢曳き船〈新装版〉
杉廻漕に命をかけた男たちの矜持と侠気。
目指すは江戸!首尾よく運べば四千両の儲け。
逆目が出たら四千両の損。
窮地に立たされた材木商を救う伊豆晋平の奇策に箱崎の貸元が乗った。
迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。
材木商の陣左衛門は途方に暮れていた。
請け負った熊野杉が時化(しけ)で流され、熱田湊にある残りも先払いがないと動かせない。
事情を知った壊し屋稼業の晋平は、話を渡世人のあやめの恒吉につなぐ。
先払いの四千両を恒吉が持ち、杉を江戸に廻漕できれば四千両の見返り。
しくじれば丸損。
恒吉は代貸しの暁朗に一切を任せて熱田湊に送り込む。
商人の矜持に渡世人気質が助っ人して、乾坤一擲の大勝負!迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。
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