次郎長一家に突然やって来た旅の博徒、皐月雨の晋八。<br />敵に囲まれた森の石松に加勢したことがきっかけで、一家に草鞋を脱ぐことになった。<br />大政に素性を問われても笑顔でかわすばかりで謎は残る。<br />しかし、武闘派で鳴らした石松が「強ぇ」と感嘆するほど、とにかく腕が立つという。<br />折しも、次郎長一家は甲州の卯吉一家と抗争の真っただ中。<br />即戦力として一家の客分となるが――。<br />無慈悲に血の雨を降らすこの男、いったい何者なのか!?