地元情報誌の記者・国吉冬美は、心酔するルポライターの杉作舜一が京都にきていることを知り心躍らせる。<br />杉作は老老介護をテーマにしており、寝たきりで認知症を患う妻を介護する夫の取材に赴くが、し妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。<br />夫婦の死には何かのメッセージが込められている!? 調査を開始する杉作を手伝ううち、冬美は哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する――。<br />25万部突破のベストセラー『白砂』の著者による社会派推理。<br />