毒を盛られた同門の朋輩を刃にかけてしまった竜崎竜次郎。<br />師匠の悪謀に嫌気が差した竜次郎は剣術を捨て、生まれ持った味覚の才を活かす料理の道に生きることを決意する。<br />戦国の世に「天下一味勝負」の旗を立てて、包丁の腕での仕官の途を求め諸国をさすらう。<br />水、塩、酒を選び、出汁を磨いて山海の食材を目利きするのだ。<br />刀と包丁の二刀で戦国の世を渡る元剣客の包丁人・竜崎竜次郎の味勝負腕試し!〈戦国グルメ小説〉