福島県北部に位置する単独峰、嶺雲岳。<br />この山を十二年ぶりに訪れた深江信二郎は、亡き親友である植村の妻真弓と、遺児佳子の母娘の姿を見た。<br />一方、無頼の男たちを束ねる遠藤達也も入山し、謎の中国人組織と銃撃戦を開始した。<br />深江と母娘は、その争いに巻き込まれてしまう。<br />山が血で染まっていく……。<br />彼らの正体は? そして、深江と母娘の過去の因縁とは?気鋭が山岳アクション小説に新境地を拓いた!