ペテルブルグの夜を舞台に、内気で空想家の青年と少女の出会いを描いた初期の傑作「白夜」。<br />自殺を決意した男が夢から覚めた後、真理を発見し自殺をとりやめる幻想的な短篇「おかしな人間の夢」。<br />作者本人のお気に入り「キリストの樅の木祭りに召された少年」とロシアの民衆への暖かい眼差しが心を打つ「百姓のマレイ」。<br />どれも切ないながらも、そこはかとなく明るさが感じられる4作と資料的価値のある「1864年のメモ」を収録。<br />