ある日、男のもとに一通の手紙が配達された。<br />差出人の名は麻見杉夫。<br />読みすすむうちに男の胸を不安がよぎった。<br />これは自分に宛てた遺書なのでは……? 告別式の終わったあと、夫の麻見弘は不貞を働いて自殺した妻の相手を捜すべく、霊柩車を走らせる。<br />ユーモア小説を得意とする著者が放つ異色の短編推理傑作集。<br />