山口組四代目が竹中正久に決まると、不満分子が一和会を結成し、狙撃班を編成したのは周知のとおり。<br />風屋健三にも拳銃(チャカ)が手渡された。<br />全身が慄いた。<br />当日から竹中組長を追う。<br />ところが、別の攻撃隊が先に組長を斃したのだ。<br />風屋は獣のように吠え、泣き喚いた。<br />この表題作を含めた七編で、著者はアウトローの心理と行動に肉迫する!