葛城冬馬、13歳。<br />明治元年生まれの髷頭の少年は、東京大學医学部教授・ベルツ宅の給仕として働くことになった。<br />古式ゆかしき日本と日本酒をこよなく愛する教授は、比類無き名探偵でもあった。<br />米国人水夫殺害事件、活き人形が歩き出す怪事……数々の難事件を、冬馬の調査をもとに鮮やかに解決してゆく。<br />史実を絶妙に織り交ぜながら綴る、傑作ミステリー!