パレスチナ難民キャンプで家族を虐殺(ぎゃくさつ)された沙也(さや)は、日本人に救われ日本で育った。<br />一方、同じように肉親を殺され復讐に燃える女テロリストのマリカは、指令を受け、日本へ。<br />折しも、日本で中東をめぐる重大な会議が開かれようとしていた。<br />そして、二人に、非情な謀略と運命が! 人は永遠に血を流し続けなければならないのか? 第2回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。<br />