雷鳴轟く夜の市中を駆けていた折、御庭番の藤森次郎は、全身から針金のような物を生やした謎の獣に遭遇した。<br />追いかけようとした矢先、見知らぬ男と思いがけず衝突。<br />彼の袂から落ちてきた紙には生首の絵が! 恐れをなして逃げ出した次郎は、翌日、田安家の若君より落雷の場所を突き止めろと命じられ――。<br />田舎者忍者の活躍を飄々と描く大好評シリーズ第三弾!