石見が安紀子の全裸死体を谷底に投げ捨てた。<br />これまで石見は、母親ほど年上の、職場の先輩・安紀子と性を貪り合っていた。<br />やがて石見が結婚すると、安紀子は嫉妬に狂う。<br />石見は発作的に絞殺したのだ。<br />身を隠すには〃無人駅〃が格好の盲点に思われたのだが……。<br />表題作のほか、誰もが起こしかねないはずみの犯罪小説を七編収録。<br />