誰にも愛されず、孤独に苛まれてきた彰子は、会社を辞め北海道へツーリングの旅に出た。<br />目指すは道東・冊琢内(サッタクナイ)湖畔にある一軒のカフェ。<br />大自然と人々のぬくもりは、彰子の心を救ってくれるのか?(表題作) 納豆かき混ぜ箸という過酷な運命を巡り、翻弄される箸たちの葛藤を描く「納豆箸牧山鉄斎」ほか、諧謔(かいぎゃく)とブラックユーモアに満ちた傑作奇想小説6編を収録。<br />