「克子には、他に男がいる……。<br />でも、彼女の肉体(からだ)は誰にも渡したくない」溺愛しているがゆえに、小泉の心中は不安でいっぱいだった。<br />そして燃え上がる嫉妬の炎。<br />だが二人の関係は、あまりにも意外な形で終局を迎えるのだった……。<br />(表題作より) 焦燥、邪推、憎悪。<br />それぞれの感情から宿命のように湧き出る〃殺意〃を、著者独特の筆致で描き出した傑作を8編収録!