神奈川県庁に勤める三島昭司は、興栄商事の木下から宝石投資の詐欺にあい、莫大な欠損金を負った。<br />失意の彼に追いうちをかけるように、浪人中の息子が自殺未遂。<br />一方、木下と繋がる金融業者と、その愛人が連続して殺害されると、失踪中の木下も……。<br />やがて、それらの事件は三島家を巻き込んでゆく。<br />一枚の入場券が真相へと導く、著者会心の本格時刻表推理。<br />