突然町に現れたキャンピングカー。<br />その中で夜毎音楽を奏でるのは、アッティルカイラーと名乗る不思議な放浪集団だった! いぶかしみながらも彼らに近付く界隈の住人は、途端にそのにぎやかな調べに魅了される。<br />音楽がもたらす幸福の輪は少しずつ広がっていき……(「アッティラ!」)。<br />第4回小説宝石新人賞を受賞した表題作の他2編を収録。<br />やさしさあふれる作品集。<br />