首都医大の助教授・霧島透は、主任教授・川石倉雄の後継者と目されていた。<br />しかし、突然、川石が薬物自殺で他界した。<br />川石は肺炎を患っており、その治療の主治医は霧島であった。<br />さらに、霧島の誤診が川石の自殺を招いたと、マスコミが騒ぎ立てスキャンダルに! 孤立を深める霧島を、名誉教授の大蔵が自らの主治医に指名するが――。<br />医学界の‘重大問題’を問う意欲作!