ヒースクリフはリントン家の娘イザベラを誘惑し結婚する。<br />一方、キャサリンは錯乱の末、娘を出産して息絶える。<br />キャサリンの兄ヒンドリーもヒースクリフに全財産を奪われてしまう。<br />ついに嵐が丘を我が物としたヒースクリフだが、その復讐の手は次の世代へとのばされていく――‘究極の恋愛小説’というイメージを超えて、その奥底に潜む著者の熾烈かつ強靱な精神のエネルギーを浮き彫りに。<br />英文学史に屹立する傑作、ついに完結!